Breast Cancer Fighting Illness

ある日届いた健康診断結果の封を開けた瞬間、乳がんと向き合う日々は始まりました

手術日確定

2022.3.14

今日は検査結果を聞いて、治療方針を決める日。
そんな大事な日なのに…休みを取らずに仕事の合間に行くことにした。
話だけならその後に検査もないだろうし、手術が控えてるから休みの日数を減らすわけにもいかないと思ってのこと。
検査結果が最悪の場合、果たして冷静に仕事に戻れるだろうか?
っと不安を抱きながら病院へ向かった。
朝のニュースの占いは1位だった。
内容も”想像以上の良い結果が得られます”と。
なるほど、あまり期待していてはそうじゃなかったときのダメージが大きいからな。
期待はせずに結果を聞きに行こう。

病院に着き、受付を済ませたらすぐに呼ばれた。
診察室に入るとN医師がいた。
『さて、検査の結果の話ですが…』
と始まった。
最初にCT、骨シンチの説明、
全身に転移がないかどうかを調べたが、そのような所見は見つからなかった。
今の時点では遠隔転移はないという結果、とのこと。
安心した。本当に安心した。
一番聞くのが怖かった結果だっただけに…よかった。

次にステージ決定
ガンの大きさが2.6cm、リンパ節転移有あり、遠隔転移無しということで
ステージⅡb確定ということ。

ガン細胞のサブタイプに関して
ホルモン陽性
Her2陰性
Ki67 22%
LuminalAタイプ
ということであった。

増殖能も比較的高くない、おとなしめなガンであるということで
手術先行の治療で行くことになった。
手術は全摘、リンパ節郭清も行う。
ホルモン陽性ということで、術後の内分泌療法は必須。
化学療法を行うかどうかはリンパ節のどこまで転移が進んでいるかと病理結果で判断することになった。

あぁ、この数週間頭の中でグルグルと考えていた結果の中で一番最良の結果だった。
遠隔転移がない
ホルモン療法が効く
増殖能が比較的低い
なんとか標準的な治療で根治を目指せるのではないか?と希望がでてきた。

『で、手術はいつにする?』
とN医師。
あ、そうだな、手術日を決めないとな。
『3月末の週末はちょっと大きなイベントがあるので避けたいです』
と言うと、
『じゃあ4月ね。1日と8日が空いてるけどどっちにする?』
『では4月8日にします』
というやり取りであっさり手術日が決まった。
入院は7日から、それまではもう受診することはない。
『じゃあ入院の手続きの説明を看護師にしてもらうから』
と、その日の診察は終わった。
診察室を出るとき
『安心しました』
とN医師に向かって深々と頭を下げた。

敵の姿がおぼろげながらわかってきた。
どんなふうに闘えば効果的なのかもわかってきた。
さあ!あとは正面から闘いを挑むだけだ。
それまで英気を養って、闘う力をためておこう。